DOCTOR INTERVIEWドクターインタビュー


女性アスリートの
健康サポートについて

産婦人科ドクターインタビュー

産婦人科部長 寺本 瑞絵

はじめに

    

産婦人科とは、女性の一生涯のための総合診療科であり、思春期から老年期における女性を広く診療しています。産婦人科の寺本医師は、女性特有の症状や問題で困っている女子学生さんや女性アスリートの方々の健康サポートのため、日本体育協会 スポーツドクターなどの資格を持った産婦人科医として活躍しています。寺本医師にお話しを聞きました。

    

    
Q1 なぜ女性アスリート支援を始めたのでしょうか。

元々体を動かすことは好きですが、もっぱら応援・観戦が専門でした。
夫が整形外科医でスポーツドクターを行っており、産婦人科によるサポートは非常に大切だというのを日々思っておりました。そこで、まずは独学で学ぶようになりました。
前任の札幌医科大学のスポーツ医学センター産婦人科担当となり、より深く学び、多くの選手とも接するようになりました。
女性アスリートが、パフォーマンスを発揮するために産婦人科としてできることをしていきたい、競技中もその後の人生も充実していくお手伝いをしたいと考えています。

Q2 どういった診療を行うのですか??

まずは、どのような症状が気になるのか、問診を行います。
月経の状況によっては採血検査や、必要に応じて腹部エコー検査を行います。
月経困難症、過多月経、月経前症候群などがある場合は、症状に応じて内服治療等を検討します。

もちろん、ドーピング薬剤についてもきちんと説明いたします。
栄養量と、運動量のバランスを見て栄養のサポートを行うこともあります。

Q3 どういったタイミングでの受診がいいのでしょうか。

月経について、何か悩み事があったり、月経周期に伴ってパフォーマンスに差が出るときに受診を考えてはいかがでしょうか。

具体的には、月経痛により、練習や試合に差し障りがある場合や、月経前にむくみや体重増加、イライラや気分の落ち込みなどによるコンディションの変化が出る場合、月経が不規則だったり無月経の場合など受診していただければと思います。

Q4 どういう事を心がけて診療を心がけているのか?

アスリートに関わらず、女性の総合診療科が産婦人科です。
女性には、月経・排卵という特有のホルモン変化があり、女性アスリートが抱えがちな『女性アスリートの三主徴(エネルギー不足、無月経、骨粗鬆症)』や、『月経周期によるコンディションの変化』は、様々な年齢、様々な競技レベルに見られます。
スポーツに参加する全ての女性、およびその指導者が、女性特有の問題について正しい知識を得て、自分の体を理解することで、よりよいパフォーマンスが発揮できるよう、産婦人科という領域から全身サポートを行っていきたいと考えています。

Q5 スポーツや運動をするうえで婦人科を受診するメリットはありますか?

力が出ない、パフォーマンスが上がらないと感じている選手には、原因を考え、エネルギー低下の有無について検討することができます。
無月経や月経不順は、エネルギー低下から生じている場合もあり、そのような中の練習ではなかなか競技成績が伸びないという報告もされています。
現在の競技成績への影響を考え、定期検査することにより、現在および将来の骨折予防等へつながることもあります。

Q6 スポーツのケガは多部位にわたり、主に整形外科を受診することが多いと思います。整形外科との連携についてはどうですか?

当院には、整形外科のスポーツドクターもおりますので、産婦人科および整形外科の両科を受診されているアスリートも多くいらっしゃいます。
採血結果の共有もされており、多方面からのサポートが可能です。

何かお困りのことがありましたら是非ご相談ください。

    

         

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