
 当院の前身である「札幌逓信診療所」は、1922年(大正11年)2月18日、札幌区南7条西3丁目425番地に開設されました。
当時、逓信部内の職員、特に電信オペレーターの職場環境は非常に厳しく、業務の多忙さや疲労の蓄積により、結核などの疾病にかかる職員が多くいました。さらに、世界的に猛威を振るったスペイン風邪の流行も重なり、健康を害する職員が続出していました。
こうした状況を受け、逓信部職員共済組合は、職員の健康と生命を守ること、そして電信電話事業の安定的な発展を支えることを目的に、職域医療機関の設立を急務と判断し、札幌逓信診療所の開設に至りました。
 診療所開設直後には、全職員を対象とした健康調査を実施しています。これは、日本で労働者の健康診断が事業者に義務づけられるようになる戦後よりも前のことであり、時代に先駆けた取り組みでした。
病気の治療だけでなく、病の兆候や症状を早期に発見することの重要性を認識し、実践していた姿勢は、創立から100年を超えた現在も、当院の医療理念として受け継がれています。
| 大正11年(1922年) | 
 札幌逓信診療所開設(内科・外科設置)  | 
|---|---|
| 大正15年(1926年) | 耳鼻咽喉科開設 | 
| 昭和 6年(1931年) | 札幌逓信診療所 南1条西15丁目(現在地)に移転 | 
| 昭和 9年(1934年) | 眼科開設 | 
| 昭和17年(1942年) | 札幌逓信診療所から昇格、「札幌逓信病院」となる | 
| 昭和21年(1946年) | 
 小児科開設  | 
| 昭和23年(1948年) | 
 診療棟増築(木造2階)  | 
| 昭和24年(1949年) | 
 病棟増築(木造モルタル2階建)  | 
| 昭和27年(1952年) | 臨床検査科開設 | 
| 昭和29年(1954年) | 
 新診療棟落成(鉄筋コンクリート造、地下1階 地上4階) 皮膚泌尿器科・産婦人科設置  | 
| 昭和33年(1958年) | 新病棟落成(鉄筋コンクリート造、地下1階 地下5階) | 
| 昭和34年(1959年) | 放射線科設置 | 
| 昭和36年(1961年) | コバルト60照射室増築完成(鉄筋コンクリート造 地下1階) | 
| 昭和41年(1966年) | 看護部設置 | 
| 昭和42年(1967年) | 
 管理棟完成(鉄筋コンクリート造、地下1階 地下2階) 皮膚科・泌尿器科・整形外科設置  | 
| 昭和44年(1969年) | 
 麻酔科設置  | 
| 昭和45年(1970年) | アイソトープ棟完成(鉄筋コンクリート造 地下1階) | 
| 昭和51年(1976年) | 管理・診療棟完成(鉄筋コンクリート造 地下2階 地上5階) | 
| 昭和57年(1982年) | 保険医療機関に指定(一般開放) | 
| 平成元年(1989年) | 札幌逓信病院から「NTT札幌病院」に名称変更 | 
| 平成 6年(1994年) | 人工透析センター完成 | 
| 平成 7年(1995年) | 呼吸器内科設置 | 
| 平成 9年(1997年) | 救急告示病院(けが・災害)認可 救急患者用出入口設置  | 
| 平成11年(1999年) | 
 NTT再編成に伴い病院名を「NTT東日本札幌病院」に改称 健康セミナー初開催  | 
| 平成12年(2000年) | 心臓血管外科新設 新病棟(地下2階 地上10階)竣工、新病棟への移転 磁気共鳴画像診断装置(MRI)導入  | 
| 平成13年(2001年) | 厚生省臨床研修病院に指定 | 
| 平成14年(2002年) | 
 新外来診療棟落成 医事会計システム導入  | 
| 平成15年(2003年) | 電子カルテ・オーダリングシステム運用開始 | 
| 平成16年(2004年) | 公益財団法人 日本医療機能評価機構 病院機能評価(Ver.4.0)認定 地域医療連携システム導入  | 
| 平成20年(2008年) | 健康セミナー 第100回「記念講演会」開催 | 
| 平成21年(2009年) | 
 320列マルチスライスCT運用開始(北海道内初導入) 公益財団法人 日本医療機能評価機構 病院機能評価(Ver.5.0)認定  | 
| 平成22年(2010年) | 
 7対1入院基本料開始 リウマチ膠原病内科・糖尿病内科新設、消化器病センター開設  | 
| 
 平成23年(2011年)  | 
 血液・腫瘍内科新設  | 
| 平成24年(2012年) | 
 DPC(診療群分類別包括評価)準備病院としての運用開始  | 
| 平成25年(2013年) | ドックセンター新棟運用開始 北海道がん診療連携指定病院取得  | 
| 平成26年(2014年) | 
 DPC対象病院として認定 公益財団法人 日本医療機能評価機構 病院機能評価(機能種別評価項目3rdG:1.0)認定  | 
| 平成27年(2015年) | 
 ICU改築工事完成・運用開始 呼吸器外科新設、治験管理センター開設  | 
| 平成28年(2016年) | 
 新電子カルテシステム稼働開始 健康セミナー 第200回記念「市民公開講座」開催  | 
| 平成29年(2017年) | 手術支援ロボット da Vinci(ダビンチ)導入 | 
| 平成30年(2018年) | 化学療法センター開設、地域包括ケア病棟の開設 日本看護協会「労働と看護の質向上のためのデータベース(DiNQ事業)」参加  | 
| 平成31年(2019年) | 
 公益財団法人 日本医療機能評価機構 病院機能評価(機能種別評価項目3rdG:2.0)認定 産科セミオープンシステム導入  | 
| 令和2年(2020年) | 当院公式Webサイト全面リニューアル | 
| 令和3年(2021年) | 自動精算機導入 一部外来フロア移転実施  | 
| 令和4年(2022年) | 創立100周年を迎える オンライン資格確認運用開始 精神科に「もの忘れ外来(完全予約制)」開設」 新たなDual Energy技術を搭載した全身用320列マルチスライスCTスキャナ装置導入 全身用80列マルチスライスCTスキャナ装置導入  | 
| 令和5年(2023年) | 新電子カルテシステム稼働開始 紹介受診重点医療機関に指定 病院出入口開錠時間変更  | 
| 令和6年(2024年) | 
 初診時選定療養費改定・再診時選定療養費の設定 札幌市産後ケア事業の受け入れ開始 先発医薬品(長期収載品)の選定療養開始  | 
| 令和7年(2025年) | 
 医療費あと払いサービス「待たずにラク~だ」導入 公益財団法人 日本医療機能評価機構 病院機能評価(機能種別評価項目3rdG:3.0)認定  |