糖尿病内分泌内科

患者さんへ

糖尿病診療は、糖尿病専門医を中心に多職種によるチーム医療を行っております。とくに「患者中心(patient-centered)の診療」を心がけております。入院治療においては、糖尿病における救急医療（高血糖・低血糖）、感染症など併存症への対応の他、教育入院・減量入院へも対応しております。内分泌診療は、内分泌専門医を中心に内分泌疾患全般対応しております。内分泌疾患には、甲状腺、下垂体、副腎疾患などの他、骨粗鬆症やカルシウム代謝疾患、ミネラル代謝異常などの診断と治療も行っています。

健診や人間ドックで指摘された生活習慣病（高血圧、脂質異常症など）の診療も積極的に行っております。

日本糖尿病学会認定教育施設

日本内分泌学会認定教育施設

外来診療

専門外来

対応症状・疾患

対応症状（こんな症状の時）

対応疾患

糖尿病

現在、日本では40歳以上の成人の3人に１人は糖尿病ないしは糖尿病の予備軍であるといわれています。糖尿病は痛みや発熱などのはっきりとした症状がない病気ですが、糖尿病性網膜症、腎症、神経障害や心筋梗塞、脳梗塞をひきおこす疾患です。検診で高血糖であると指摘された場合には、積極的に精密検査を受けることが重要です。
当科では食事療法と運動療法、経口糖尿病治療薬やインスリン療法を行っています。短期教育入院ではスタッフによる糖尿病教室を行い、糖尿病に関する正しい知識が身につく様に支援しております。また入院中には自己血糖測定のトレニングもおこない、患者さん一人ひとりが糖尿病の自己管理能力を高めることができるようにしていただきたいと考えております。

下垂体疾患

脳神経外科で下垂体腫瘍といわれた方は、下垂体機能障害を起こしている可能性がありますので、外科治療後でも、症状の有無にかかわらず当科を受診してください。また、先端巨大症やプロラクチノーマ、クッシング病などの診断と内科的治療、成人成長ホルモン分泌不全症に対する補充療法も積極的に行っております。

甲状腺疾患

頸部の腫れ、動悸、発汗などの症状はバセドウ病の疑いがあります。だるい、疲れやすい、むくみ、首が腫れているといった症状は、橋本病を疑います。どちらも女性に多い病気で、主に血液検査と超音波検査で診断します。また、長年バセドウ病のコントロールが安定しない方にアイソトープ治療を行っています。妊娠中の甲状腺疾患も対応しておりますのでご相談ください。

副腎疾患

高血圧の患者さんの100人中5人以上が、副腎疾患である“原発性アルドステロン症”です。「治る」高血圧として注目されています。
また、腹部CT検査などで偶然副腎腫瘍を認めた場合、自覚症状がなくても当科で精密検査を受けてください。クッシング症候群、褐色細胞腫、副腎癌や転移性腫瘍等を鑑別し、適切な治療方針を泌尿器科と連携して決めています。

その他の疾患

生活習慣病の中にかくれた骨粗鬆症やビタミンD不足、カルシウム・リン代謝異常症や、ナトリウム、カリウムなどの電解質異常症、多毛症など、内分泌疾患全般の診療を行っております。また、北海道大学等と連携し、遺伝子検査も積極的に対応しております。

診療実績

入院患者数

外来糖尿病療養指導とフットケア外来患者数