当院のリハビリセンターでは、日本リハビリテーション学会認定臨床医の医師と、19名の理学療法士が連携し、整形外科疾患、心疾患、呼吸器疾患を中心とした早期リハビリテーションに取り組んでいます。急性期からの介入により、患者さんの回復を促進し、早期の社会復帰を支援しています。
また、これらの疾患をお持ちの方に限らず、身体能力の低下が見られる方や、今後の低下が懸念される方に対しても、身体機能の維持・改善を目的としたリハビリテーションを幅広く実施しています。
患者さん一人ひとりの状態に合わせた個別のプログラムを提供し、生活の質(QOL)の向上を目指しています。
整形外科を中心に、変形性関節症、骨折、人工関節置換術後、運動器不安定症などに対して、個々の症状に応じた運動療法(関節可動域訓練、筋力強化、ADL動作訓練など)を行い、早期離床・早期退院を目指しています。また、靭帯損傷や半月板損傷などのスポーツ外傷に対しても、早期からのリハビリテーションを積極的に実施しています。
冠動脈疾患、弁膜症、大動脈解離・瘤、下肢閉塞性動脈硬化症などの手術後や、心不全、急性心筋梗塞を発症された患者さんを対象に、心臓リハビリテーションを行っています。
急性期からの介入により、身体機能の低下を予防・改善し、早期の自宅退院や社会復帰を支援しています。2025年4月現在、心臓リハビリテーション指導士が3名在籍しています。
呼吸器内科からの依頼により、間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪、肺炎、開腹術前後の呼吸器合併症に対して、呼吸リハビリテーションを実施しています。
ベッドサイドでの体位排痰法や呼吸介助から始め、呼吸状態の安定化を図りながら、呼吸練習、坐位練習、起立・歩行練習へと段階的に進め、早期退院を目指しています。
当院では、BIODEX筋力測定器を導入しており、主に膝関節周囲筋の筋力測定に使用しています。
特に前十字靱帯損傷の患者さんに対しては、術前・術後に定期的な測定を行い、術後8カ月で健側比90%以上をスポーツ復帰の目標として設定しています。
氏名 | 井上 雅之 ( いのうえ まさゆき ) |
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役職 | 整形外科部長、リハビリセンター長 |
専門分野 | スポーツによる膝の外傷・障害 (靱帯損傷、半月版損傷などに対する鏡視下手術) 高齢者の変形性膝関節症に対する人工関節手術,骨きり手術など |
資格 | 日本整形外科学会 整形外科専門医・代議員 |
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