Nurse Practitioner Department診療看護師室

診療看護師(Nurse Practitioner:NP)について

 診療看護師(NP)は、看護師として5年以上の実務経験を積んだ後、大学院修士課程を修了し、日本NP教育大学院協議会が実施する資格認定試験に合格した専門職です。米国では50年以上の歴史を持ち、診療・検査・処方などを行う職業として確立されています。日本では、これらの権限は法的に認められていませんが、医師や他職種と連携・協働しながら、一定レベルの診療を行うことが可能です。
 診療看護師は、侵襲性の高い処置を行うだけでなく、疾患に関する基礎知識や治療内容について専門的な教育を受けており、患者さんの状態を全体的に把握する力を備えています。医師が不在の場面でも、病状を的確に捉え、必要な検査や処置をタイムリーに実施し、患者さんやご家族への説明も行うことができます。治療と看護の両方の視点を持ち、患者さんやご家族に寄り添った対応ができる点も大きな特徴です。
 診療看護師は、医療の質と安全性を確保し、円滑な医療提供を支える役割を担っています。医師をはじめとする多職種と連携し、チーム医療の中心的な存在として活動することで、医療の質の向上に貢献することを目指しています。

当院の診療看護師の主な活動について

 診療看護師は、午前中の一般内科外来をはじめ、入院患者さんの病状管理や救急搬送された患者さんの初期対応など、日々の診療業務を医師と連携・協働しながら行っています。診療補助としては、内視鏡検査や整形外科手術の助手など、各診療科からの依頼に応じて積極的に関わり、実践を重ねています。
 また、病棟看護師からは人工呼吸器やハイフローセラピーなどの呼吸補助デバイスに関する相談を受けることも多く、病態の悪化が懸念されるケースや重症患者さんに対しては、直接ケアに介入することもあります。診療科や職種、部署の枠を超えて、横断的に活動できるのが診療看護師の強みです。
このように、診療看護師は医療現場のさまざまな場面で柔軟に対応し、チーム医療の中核として重要な役割を担っています。

医師紹介

松浦 弘司
氏名 松浦 弘司 ( まつうら ひろし )
役職 副院長、医療安全管理室室長、入退院・総合相談センター長、がん相談支援センター長、診療看護師室室長
専門分野 心臓血管外科全般 (特に、虚血性心疾患、弁膜疾患、 大血管疾患、先天性心疾患)
資格 心臓血管外科専門医認定機構 心臓血管外科専門医 日本外科学会 外科専門医・指導医 日本胸部外科学会 心臓血管外科認定医 難病指定医
永井 聡
氏名 永井 聡 ( ながい そう )
役職 糖尿病内分泌内科部長、内分泌疾患センター長、臨床研修センター長・プログラム責任者、栄養管理室長
専門分野 内科一般、糖尿病、内分泌・代謝
資格 日本内科学会 総合内科専門医 日本糖尿病学会 糖尿病専門医・研修指導医 日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医・指導医 日本骨粗鬆症学会 認定医 北海道大学医学部 非常勤講師 日本臨床コーチング研究会認定コーチ 難病指定医 医学博士

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